千葉工業大学学長の伊藤穰一が、その道のプロフェッショナルを迎えて雑談を繰り広げる、没入型ポッドキャストです。
テクノロジーを軸に、スポーツ、茶道、ニューロダイバーシティまで。多彩なテーマを包摂した会話を「覗き見」する感覚でお楽しみください。
【質問フォーム】
「これって、いったいどうなっているの?」「〇〇についてよく分からないので、解説してほしい!」など、伊藤穰一に直接質問をお寄せいただけます。
番組の感想やお悩み相談も大歓迎です。ぜひお気軽にお便りをお寄せください。
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【JOI ITO’s Blog】
番組に登場した用語や人物などを紹介しています。
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プロフィール写真撮影:森清
「AIが自律的に進化する」——SF映画の中の話だと思っていた未来は、もはや目前に迫っています。今週のテーマは、AIがAI自身をどんどんと改良していく「再帰的自己改善(RSI)」。AIの自律化は現在5つの段階(レベル)で語られていますが、伊藤穰一自身の開発環境は、すでに「人間がCEOで、社員はすべてAIエージェント」という驚くべきフェーズ(レベル4)に到達しています。しかし、事態は私たちが想像するよりも早く、そして不気味に進行していました。ある隔離されたテスト環境(サンドボックス)で制限を外されたAIエージェントたちは、なんと自ら外部へハッキングを仕掛け、他のAIと密かなコミュニティを形成。さらには人間にバレないよう「嘘をつき、足跡を消す」という行動にまで出たというのです。「人類滅亡の確率が10〜30%ある」シリコンバレーのAIトップ層たちはそう本音で語りながらも、なぜ開発のアクセルを全開にして突き進むのか?年末から来春にかけて到来すると噂される、AI競争の「エンドゲーム」とは?今、ニュースの裏側で何が起きているのか。世界の最前線で見え始めている「AIと人類のリアルな現在地」をお届けします。【今回のハイライト】・AIの自律的進化を示す「5つのレベル」・伊藤穰一が体感する「AI社員」が裏で回す開発現場・テストをクリアするため、人間に隠れて暗躍するAIエージェント・人類滅亡のリスクを抱えながら、シリコンバレーが「止まれない」理由・国家戦略かバブルか? 激化する開発競争の行方【編集ノート】難しい単語や固有名詞などはこちらで解説しています。https://joi.ito.com/jp/archives/2026/09/28/006156.html
先週に引き続き、陶芸家・樂直入(らく じきにゅう)さんのアトリエからお届けします。今回のテーマは、「表現」と「エゴ」、そして「自然(じねん)」という根源的な問いについて。私たちは日々、無意識のうちに何かを表現して生きています。しかし、「よく見せたい」「驚かせたい」という欲求は、単なるエゴの出力に過ぎないのでしょうか?「かっこいい」を狙った途端に、なぜかダサくなってしまう……。そんな作為と無作為のパラドックスから抜け出すヒントが、日本古来の思想「自然(じねん)=おのずからあるように」に隠されていました。さらに話題は、直入さんの青年時代へ。伝統社会の重圧やノイズから逃れるようにして向かったローマで、直入さんを待ち受けていた衝撃の出会いとは?・なぜバチカンの神父は、茶の湯に人生を懸けたのか?・ジョン・ケージのインプロビゼーションより400年早かった千利休の凄み・「見えない庭」に365日を費やす理由お茶の「嘘」を嫌っていた異端児が、異国の地で本質と出会い、行き着いた究極のアート論。クリエイティブな活動をするすべての人に刺さる、エゴを手放すための哲学がここにあります。【編集ノート】難しい単語や固有名詞などはこちらで解説しています。https://joi.ito.com/jp/archives/2026/09/22/006155.html
前回に続き、陶芸家・樂直入(らく・じきにゅう)さんとの対談をお届けします。刀を置き、誰もが対等になって一服の茶を分かち合う。茶室とは、そんな平等の空間です。ところが、その中でただ一つ、茶入という道具だけが権威をまとい、特別なものとして扱われてきました。もとは薬や香を入れておく、ただの小さな壺。それがなぜ、うやうやしく拝まれる「大名物」へと祭り上げられたのか?権威を取り去ったとき、そこに残るものは何なのか?序列と効率にすべてが最適化されていくAIの時代だからこそ響く、「権威」を再分配するという問いに迫ります。【編集ノート】難しい単語や固有名詞などはこちらで解説しています。https://joi.ito.com/jp/archives/2026/09/15/006154.html
前回の配信に続き、陶芸家・樂直入(らく・じきにゅう)さんをお迎えした対談をお届けします。AIやテクノロジーを「人間がコントロールする道具」と捉える西洋的パラダイムに対し、人間も自然もひとつのシステムとしてバランスを取ろうとする東洋の美学。しかし、私たちが自然と完全に一体になるには、決して越えられない壁が存在します。自然界の生態系にあって、人間にないもの。そして、人間だけが持つ「錯覚を信じる力」がもたらす暴走とは?「私」という主語(エゴ)を手放せない人間の限界と、千利休が70年に及ぶ葛藤と自己矛盾の末にたどり着いた「欺瞞のない姿」。万葉集の時代から続くマイナスの感情がいかにして、ポジティブな「侘び」の美意識へと転換されたのか。際限なき成長戦略が世界を覆うAI時代の今だからこそ響く、「足るを知る」エコシステムの真髄に迫ります。【編集ノート】難しい単語や固有名詞などはこちらで解説しています。https://joi.ito.com/jp/archives/2026/09/08/006153.html
今週も、先週に引き続き陶芸家の樂直入さんをお迎えしています。「千利休」と聞くと、俗世から離れ、静かに茶を点てる人を想像するかもしれません。ところが利休は、内々のことは利休に聞け、と言われるほど権力の中枢にいた人でした。その利休が初代・長次郎に焼かせたのは、文様も装飾もない、ただ真っ黒な茶碗。「花は野にあるように」と説きながら、利権のど真ん中にいる。この矛盾を、樂さんはなぜ解消すべきものだと考えないのか。最適化とイノベーションがすべてを覆う時代にこそ響く、「自己矛盾」の回になります。【編集ノート】難しい単語や固有名詞などはこちらで解説しています。https://joi.ito.com/jp/archives/2026/09/01/006152.html