台湾の世論調査のウソとマコト――台湾の選挙を知るための予備知識(日本語)(2022年11月12日台湾通信webradio)

2022-11-12·38 分

概要

2022年11月12日台湾通信webradio
【台湾の世論調査のウソとマコト――台湾の選挙を知るための予備知識(日本語)】
中華伝播管理学会・荘伯仲理事長に聞く
 
今回は中華伝播管理学会・荘伯仲理事長にお話をうかがいます。
 
この荘伯仲理事長へのインタビューは、8月29日の台湾通信webradioですでに中国語版をお送りしています( https://open.firstory.me/story/cl9qhmalz013301w638rv2cjy )。今回は、その内容を日本語のダイジェストでお送りします。
 
まず、中華伝播管理学会の荘伯仲理事長を紹介しておきます。
 
荘伯仲さんは、現在、文化大学新聞学科教授で、中華伝播管理学会の理事長も務めていらっしゃいます。これまで、台北市の公務員、新聞記者も務めたことがあります。
2011年8月~2012年7月、中国国民党文化伝播委員会主委、つまり台湾の二大政党の一つ、国民党のスポークスパーソンを務めたことがあります。この間、2012年に行われた総統と立法委員の同時選挙で国民党の宣伝活動を指揮しています。その後、国民党のスポークスパーソンを退任し、教職に戻っていらっしゃいます。マスコミ、行政機関、政党選挙事務での豊富な経験を持つ方です。
 
国民党の関係者というと、日本でも台湾でも、その政治的な立場からすぐに拒否感を示す人がいますが、どのような政治勢力の関係者でも、まずは話を聞くことが大切ではないかと思います。その話が合理的かどうか、話を聞かなければ判断はできないのではないでしょうか。そして、どのような政治勢力であれ、実際に現場に立ったことのある方の話は貴重です。
 
荘伯仲さんが理事長を務める中華伝播管理学会は、学術的な観点から、11月26日に投票が行われる台湾の統一地方選挙を前に、世論調査のランク付けを行っています。選挙の前には様々な機関がたくさん世論調査を発表しますが、世論調査は選挙に影響を与えます。そうした世論調査が示す結果は、果たして信じることができるものなのでしょうか。
 
選挙だけでなく、日本での台湾に関する様々な報道や研究でも、世論調査が使われることがしばしばあります。例えば、台湾有事が日本で論じられることが多くなっていいますが、最近、中国大陸が行った台湾周辺での軍事演習についてどう考えるか、台湾での世論動向を論じるため、こうした世論調査が使われることがあります。
 
選挙の動向を見るのも世論調査で、台湾の世論調査も日本で紹介されています。しかし、それが断片的に伝えられることがしばしばで、その結果に対する解説もされていないため、台湾の情勢に対する誤解を招くことが多々あります。
 
最近も、日本のある大学教授から最近の台湾での世論調査の結果について、どのような意味があるのか質問され、解説をしておきました。自分の主張に都合のよい世論調査の結果を紹介して、都合が悪い結果は紹介しない傾向は確かにあるようです。
 
一方、台湾の人たちの間には、こうした世論調査は特定の政治勢力に有利なように操作が行われているため、信じることはできないという意見が広く存在します。それは、本当にそうなのでしょうか。
 
世論の動向を判断するためには、世論調査しかありませんが、台湾での世論調査はどの程度の精度があるのか。あるいは、信用すべき調査と、そうでない調査をどう診断するのか。
 
荘伯仲・理事長にお話を聞きました。

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