概要
今日の疑問はこちらです。「疲労臭」。洗っているのに、なぜ?梅雨のこの時期、自分の匂い気になりますよね。しっかり体を洗っていても出てくる疲労臭という匂いがあるんです。汗ばむ季節。女性でも匂いが発生しますからね。そこで今日のポイントはこちら。やっかいな匂い。なぜ発生。匂いを抑える対策は。
体の匂いといっても、いろんな匂いがあります。まずは汗臭です。子供から高齢者まで幅広い年齢で、特に新陳代謝が活発な人に多く発生すると言われています。汗の中の成分が皮膚にいる菌によって分解されて酸っぱい匂いになってしまいます。続いてがミドル脂臭です。こちらは40代がピークで汗と皮脂の混ざった匂いで、特に男性に多いそうです。お父さんの枕が臭いという原因がミドル脂臭の可能性が高いということです。また、こちら加齢臭。皮膚の脂が酸化して発生するもので、枯れ草のような匂いがするということで、50代から本格化するということです。そして厄介なのがこちら疲労臭です。疲労やストレスなどが原因で発生するもので、アンモニアの匂いなんだそうです。年齢や男女問わず発生するそうです。
疲れていたりストレスで発生するっていうのはどうしてなんですか。はい。体の内側からの匂い対策に詳しい内科医の桐村医師に聞きました。肉や魚などを食べると、腸の中でタンパク質などが分解されてアンモニアが作られます。このアンモニアは通常は肝臓で無臭化無毒化されて排泄されるんですが、疲労やストレスで肝臓の機能が弱ってしまうと、分解しきれずに血液中に流れ込んで、全身を巡って汗と一緒になって揮発して匂いとなって放出されるということなんです。疲労臭の主な原因について東海大学理学部化学科の関根教授に聞きました。まずは、精神的なストレス。過度な運動などによる筋肉の疲労、乳酸ができると同時にアンモニアができるからなんですね。そして、肉や魚などに偏った食事、また、お酒の飲みすぎなどによる肝臓の疲労、さらに、便秘などの腸内環境の悪化もあるということです。
匂いを抑える対策は。ということで、まずチェックの方法を関根教授に聞いてみました。こちらの図をご覧ください。疲労臭は全身から放出されるんですけれども、この色が濃くなるほど、特にアンモニアが出やすい場所というのを示しています。そして、最も出やすいのが、こちら足の裏だそうです。なので、足の裏をきれいに洗ってから匂いを嗅いでみて、ツンという匂いがしたら、それは疲労臭だと考えられるということなんですね。アンモニアの独特の匂いということなんですね。洗っても血液から出る血液由来の匂いなので、根本的な解決にはならないそうなんです。対策としては、生活習慣を見直すことが重要だといいます。まずは、ストレスをためない。バランスの良い食事。湯船に使って、リラックスをする時間を作る。そして、腸内環境を整える。疲労臭は、体が疲れていると出るため、こうした対策が大切だということです。
一時的にでも、気になった時にすぐにできる対処法としてはこちらです。ミョウバン水ということなんですが。漬物の色を良くするためなどに使う、焼きミョウバン。スーパーや薬局なんかに売っているんですけれども、焼きミョウバン10 gを水道水300 mlに溶かして原液を作って、さらにそれを20倍から50倍に薄めて使うそうなんです。こうしたですね、スプレーボトルなどに入れて、吹きかけるといいそうなんですね。アンモニアはアルカリ性で焼きミョウバンは水に溶けると酸性になるので、匂いが中和されるそうです。そういうことなんですね。汗を抑えるものではなくて、気になる匂いが中和されて、匂いにくくなるものってことなんです。でも、この疲労臭って、疲れているバロメーターの一つにもなるかもしれないので、ちょっと定期的に足の裏かぎたいと思います。気をつけましょう。桐村医師は匂いの変化は周りの人しか気づかない場合もあるということで、おかしいなと感じたら、お互いに言い合える空気感も大切だと話聞かれていました。
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