21.飛鴿傳書

2021-04-05·7 分鐘

本集介紹

公園などでハトを見かけることってあるよね。日本にいる数種類のうち、街中にいるのはカワラバト。体は灰色っぽく、ドバトともよばれる。森林や街路樹にすみ、デーデーポッポと鳴くのはキジバト(ヤマバト)なんだって。

ハトはキリスト教の話にもとづき、平和のシンボルとされる。さらに、優れた能力もある…らしい。太陽の位置と体内時計を照らし合わせて方角(方向)を判断し、自分の巣に戻ると考えられているんだ。この特徴に目をつけ、遠く離れたところからハトに文書を運ばせていたことがあるんだよ。

日本は明治時代のころ、ヨーロッパでは各国が争っていた。有線や無線だと情報が漏れるなどの心配があった。そこで、伝書バトを利用するというアイデアが…。速く、正確に巣に帰るように訓練されたらしい。

活躍ぶりを耳にしたのが日本の新聞社。記事のやりとりに利用できるのではと考えた。ズバリ的中!記者とハトが取材に出かけ、現地で薄い紙に小さな字で記事を書く。それをアルミニウム製の小さな筒に入れ、ハトの足につけて空へ。あとは新聞社の巣に戻るのを持つ。伝書バトによる記事のやりとりは1960年代まで続いたよ。

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