「オードリー・タン(唐鳳)」ブームの仕掛け人(第1回)――東洋経済新報社編集委員・福田恵介さんに聞く(2022年10月30日台湾通信webradio)

2022-10-30·23 分

概要

2022年10月30日台湾通信webradio
【「オードリー・タン(唐鳳)」ブームの仕掛け人(第1回)】
――東洋経済新報社編集委員・福田恵介さんに聞く
 
このインタビューは3回に分けてお届けします。今回はその第1回です。
 
オードリー・タンさんは、現在、日本で最も有名な台湾の人ではないかと思います。英語名「オードリー・タン」、本名は「唐鳳」。台湾にこの8月に新設されたデジタル発展部の部長、日本風に言うとデジタル大臣を務めています。
 
現在の台湾の人物で、日本で最も多くの本が出版されているのは、このオードリー・タンさんではないかと思います。台湾の政治のリーダーである蔡英文総統は知らなくても、オードリー・タンさんを知っているという方は珍しくないのではないかと思います。日本では「天才IT大臣」などどと、もてはやされました。
 
オードリー・タンさんが日本で知られるようになったのは、2000年に新型コロナウイルス感染の世界的な拡大が始まった時、品不足となったマスクを台湾の人たちに平等に行き渡らせることができるシステムを構築したことからです。この時、台湾が新型コロナウイルス感染の抑制に効果を上げていたこともあって、オードリー・タンさんの名前が一躍、知られるようになりました。
 
オードリー・タンさん。現在、41歳。2016年に民進党の蔡英文政権が発足したあと、35歳でデジタル担当の「政務委員」、つまり無任所大臣に任命されました。それまで政治経験はなく、職業はプログラマーで、プログラム言語の分野では知る人ぞ知る、日本でもその分野では知られた人物だったそうです。
 
多くの本が出版され、多くの記事でとり上げられるオードリー・タンさんですが、この「オードリー・タン」ブームの先駆けとして、日本の大手メディアでは最も早い時期にオードリー・タンさんを記事に取り上げ、インタビューしたのが、東洋経済の福田恵介さんです。新型コロナウイルス感染が拡大する前のことでした。
 
今回は「オードリー・タン」ブームの仕掛け人ともいえる福田恵介さんに、お話をうかがいます。
 
【福田恵介】
現在、東洋経済新報社編集局報道センター解説部編集委員、本誌コラムニスト
1968年長崎県生まれ。
神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒業。
毎日新聞記者を経て、1992年東洋経済新報社入社。
1999年から1年間、韓国・延世大学留学。
著書に『図解 金正日と北朝鮮問題』(東洋経済新報社)、訳書に『朝鮮半島のいちばん長い日』『サムスン電子』『サムスンCEO』『李健煕(イ・ゴンヒ)―サムスンの孤独な帝王』『アン・チョルス 経営の原則』(すべて、東洋経済新報社)など。

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